食後の居眠りは体型に良くないという考え方に触れ、生活習慣を見直すべきかどうか悩んでいる個人もいるかもしれない。そこで、食後の居眠りが身体に及ぼす影響や、昼間の眠気を抑えるための工夫について解説をしていきます。
食後の睡眠が身体に悪影響を与える可能性
食後の睡眠は、私たちの健康に悪影響を及ぼし、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。食後の睡眠がもたらす悪影響を理解するために、その詳細を探ってみましょう。
肥満体質になりやすい
健康維持のためには、就寝の3時間前までに食事を済ませることが推奨されています。これは、就寝間際に食べたものはエネルギーに変換されずに脂肪として蓄積されやすいからです。
この影響で肥満になると、コレステロール値のバランスが崩れ、悪玉コレステロールが増加する可能性があります。そうなると、脂質異常症や糖尿病のリスクも出てきます。
そのため、いつもの睡眠時間の数時間前に食事を済ませることは、健康にプラスに働くのです。
睡眠の質が低下する
なかなか居眠りができないという人は、食後すぐに横になることに慣れてしまっているのかもしれません。これは昼寝に限ったことではありませんが、消化中のまま寝ると、体内で活発に行われている消化活動から頭が活性化されてしまいます。そのため、脳が刺激を受けているとリラックスできないので、通常は寝ようとする3時間前までに食事を済ませた方がよいでしょう。
長時間の昼寝と死亡危険率に関係があると言われている
スペインでは、シエスタタイム(13:00~16:00)に居眠りが一般的になっています。しかし、長時間の昼寝は、脳卒中や心筋梗塞などの心血管系疾患による死亡の可能性を高める可能性があると言われています。
具体的には、1時間以上の昼寝を日常的にしている人は、死亡リスクがかなり高くなる可能性があります。また、長時間の昼寝は認知症になりやすく、高齢者ではアルツハイマー病になる確率が約2倍になると言われています。このように、昼寝が健康に与える影響を知っておくことは、健康的なライフスタイルを維持するために重要です。
食後にどうしても睡眠を取りたい場合
昼寝は15~30分程度にとどめ、睡眠不足の解消に努めましょう。この制限時間内であれば、夜の睡眠に影響を与えることなく、また、その後の目覚めや集中力を維持に繋がります。
しかし、この時間を超えて昼寝をすると、肥満や休息不足の原因となります。そのため、食後15~30分程度にアラームをセットしておくと、すっきりとした目覚めが得られます。
昼寝をするメリット
居眠りの欠点について見てきましたが、それでも一定のメリットはあります。代表的なメリットを紹介していきます。
集中力が上がる
昼間の食事後は体温が上昇し、眠くなりやすくなります。短い昼寝をすることで、気持ちを切り替え、仕事の生産性を高めることができます。
体力が回復する
昼寝は活力回復の手段として挙げられています。2010年にカリフォルニア大学が行った研究では、90分の仮眠でも睡眠不足の一日を元に戻すことができるとされています。昼寝は、午後の活力回復に有効な手段です。
昼寝を考えた際の食事
就寝の3時間前までに食事を済ませるのがベストです。
しかし、残業がある場合など、食後すぐに寝なければならない場合もある。そこで、寝る前に摂るのに最も適した食べ物について知っておくことが必要です。一般的には、脂肪分の多い揚げ物料理は避け、ご飯やパンなど炭水化物を多く含む栄養を優先的に摂ることをお勧めします。
でんぷんは1時間程度で分解・吸収されるため、睡眠の質を妨げないからです。さらに、消化が速いので、消化の過程で起こる睡眠による健康障害も抑えられます。食事の量が多いと、消化のプロセスが長引くので注意が必要です。白身魚や豆腐など、低脂肪でヘルシーな食事を選ぶとよいでしょう。
日中に眠気に襲われないために
夕食を食べた後でも、十分な休息がとれていれば、寝落ちの心配はありません。安らかな眠りのために、いくつかのコツをご紹介します。
身体に適した寝具を使用する
睡眠の質を高めるには、生活習慣を見直すことが効果的ですが、慣れない運動をすることは難しいと感じませんか?
そこで、寝具を工夫することをおすすめします。自分の体に合った素材で眠ることで、より深い休息が得られ、心身の状態にも大きく影響します。
例えば、マットレスをより体にフィットしたものに変えるという方法があります。マットレスが合わないと、寝返りを打つのが大変で、肩がこったり、疲れてしまったりして、睡眠の質が低下してしまいます。それでも、寝返りに適したマットレスに変えることで、この問題を改善することができます。
感じ方は人それぞれですが、一般的には柔らかい感触のマットレスよりも、表面が硬いマットレスの方が、ごつごつしやすいと言われています。また、照度も重要な要素です。私たちの体内には概日時計があり、光を浴びることで24時間刻々と変化するようになっています。そ
そのため、起床後すぐに太陽光を浴びることが必要で、夜は強い光源を避けることが概日時計をシンクロさせるために最も重要なことです。
寝る前のスマートフォンの利用を控える
スマートフォンによるブルーライトの照射や就寝前の使用は、睡眠の質を乱すという報告があります。しかしどうしても使わざるを得ない場面もあるかもしれません。その場合はスマホなどの電子機器の色合いを暖色系に調整しましょう。暖色系は、睡眠を妨げる要素になりにくいという報告もあります。簡単に設定できるので、ぜひ実践をしてください。
まとめ
食事をすると眠くなり、肥満のリスクが高まるなど、健康に悪い影響を与える可能性があります。このような現象の主な原因は、睡眠の質の低下かもしれません。このような問題を避けるためには、昼寝に頼るのではなく、睡眠の質を高めることに注意が必要です。
そのために、寝具を工夫したり、光の影響を意識しましょう。理由は1日のうち30%を占める睡眠の質を高めることは、結果的に日中の覚醒度を高めるからです。